【2018.10.8放送】『クワイエット・プレイス』をもっと楽しむための課題映画3選!

【2018.10.8放送】『クワイエット・プレイス』をもっと楽しむための課題映画3選!

熊崎風斗アナ:
ここからは「UTAMARU-NEXT」です。宇多丸さん、よろしくお願いします。

宇多丸:
「UTAMARU-NEXT」って言われるたびに「すいません…。」っていう気持ちになりますけども(笑)。私が次の段階に行くわけではないっていうね。

先週から始まった、「好きな映画の世界がもっと広がる」新コーナー。毎週金曜に私がやっているコーナーで、最新映画を時評するというムービーウォッチメンというのがありますけど、その映画評の中で毎回何個か関連作品みたいなのを挙げてるんです。要は、「この作品を見たら、今度は次にこれを観てみると、さらにまた面白い世界が広がるよ」っていう意図なんですけど、それをコーナーにしたのがこちらです。

熊崎風斗アナ:
紹介してくださる映画はU-NEXTのラインナップから宇多丸さんが選んでいます。なので、聞いて、すぐに観ることができるという形になっています。 

宇多丸:
U-NEXTは特に映画が充実しているので、めちゃめちゃ便利だと思います!

熊崎風斗アナ:
さて、それでは今夜は何を紹介してくれるんでしょうか?

宇多丸:
先週金曜日、ムービーウォッチメンで評論しました、全米の劇場が沈黙した大ヒットホラー『クワイエット・プレイス』をもっともっと楽しむための作品をご紹介していきたいと思います。

ということで『クワイエット・プレイス』。正体は言っちゃいけないんだけど、音に反応して襲ってくる「何か」というのがいて。で、孤立した状態で暮らしているアメリカの家族が、その襲ってくるものからいかにして生き延びていくのか?っていう、そんな作品でした。詳しくは、私の評を聞いて頂きたいんですが。

余談ですけど、あのコーナーはちゃんと準備して、しゃべることの基本的な流れは「こういう感じで」って書いているんですけど、この時は途中でどんどん興が乗ってきちゃって。途中でいちばん盛り上がるくだりがあるんだけど、そのくだりの面白さを語るのに「だからあの、おしっこをずーっと我慢してて、漏らしちゃった瞬間の「あーあ、やってもうた!」っていう気持ち良さと快感。この感じです!おしっこ漏らした瞬間の快感です!」って言っちゃって(笑)。なんちゅう説明の仕方をしているんだ?って自分でも思いながら、でも「いいな」って思いました。生の感じがあっていいなと思いましたけどね。

熊崎風斗アナ:
ええ(笑)。 

宇多丸:
ということで関連作なんですけど。まず評の中でもチラッと言いましたけど、音を出しちゃダメ。音を出した途端襲われるっていうので言うと、近年だと2016年アメリカの大ヒットホラー映画で、『ドント・ブリーズ』。これも僕、映画評をやっていて、公式の書き起こしも残っていますので、そちらも参照していただきつつ。この『ドント・ブリーズ』。観たことがない方はぜひ観てください。ある若者たちがいて、若者たちは若気の至りで犯罪に手を染めているわけですね。若者たちのうちの1人が警備会社にお父さんが勤めていることをいいことに、その警備システムを破って、軽い空き巣を常習的にしていて。デトロイトが舞台で、非常に貧しい感じなんですよね。で、ある時、あそこに住んでいるひとり暮らしの老人。しかも目が見えない老人というのがいる。1人で暮らしているし、どうやら小金を持っているらしいということで、その少年たちがその家に忍び込んでくる。

すると、その目が見えないおじいさん、実は元軍人でめちゃめちゃ強かった。要するに、逆にこっちが狩られる側になってしまうという。しかも暗闇の中で、視覚に頼れないとなるとむしろ元々目が見えないそのおじいさんの方が非常に有利で…という。そしてポイントとしては、これはネタバレしないようにしますけど、やっぱり中盤であっと驚くツイストが。このおじいさんがこの家の中で…なんでこんなに必死になって、ただ泥棒を撃退するだけじゃなく、とにかく何かを隠しているんですけど。このおじいさんのある秘密が中盤で明らかになった時。これまでのようなハラハラドキドキのサスペンスじゃなく、本当にサイコホラー。要するに人の狂気、しかもその狂った人の頭の中を視覚的に見せられるというようなショッキングな展開が待っていて。「怖っ!キモッ!キモーッ!」っていう感じになるというね。『ドント・ブリーズ』、めちゃめちゃ面白いんでおすすめでございます。

あともう1本紹介します。もう1本は今回、『クワイエット・プレイス』の主演であり、監督を務めているジョン・クラシンスキーさんという方。いままではわりとコメディーをメインにしていた俳優さんなんですけど、彼の監督2作目『最高の家族の見つけかた』。これも2016年のアメリカ映画ですね。『クワイエット・プレイス』はホラーだけど、これは全然もっとホームコメディっていう感じなのね。なんだけど、家族をめぐる話である点とか、ジョン・クラシンスキーさん自らが演じている男がちゃんと家族に向き合って、父としての役目を全うしようとするみたいな、そういうところに着地していくんですけども。

という意味でも、テーマ的にはちょっと『クワイエット・プレイス』と通じるところがあるかなと。非常に芸達者な方だな、というのは堪能できるんじゃないですかね。アレクサンダー・ペイン風の、ちょっとだけ意地悪なテイストが入ったホームコメディみたいな感じですね。めちゃめちゃ面白かったので。シャルト・コプリーがちょっとダメなお兄さん役だったりとか、あとはお父さんがリチャード・ジェンキンスなんだけど、このマーゴ・マーティンデイルさん…、この方がすごくよかった。マーゴ・マーティンデイルさん演じるお母さんが突然倒れて脳腫瘍が見つかってしまう、というところから始まるんだけど。このリチャード・ジェンキンスってよくいろんな映画に出てくる名優ですけど、それが妻が病気になっちゃったことでものすごいヨレヨレになっていく感じとかがかわいくて。そのあたりもすごく面白かったりします。

ということで、今夜は『ドント・ブリーズ』と『最高の家族の見つけかた』。『クワイエット・プレイス』の参考作として挙げさせていただきました。

あと、評の中で言った開拓家族物…要するに、西部劇的なというか、自然に囲まれた環境の中で家族が自給自足して、自分たちで回しているというような感じの話ということで、『大草原の小さな家』とかの昔のアメリカのドラマみたいな感じでもある。『クワイエット・プレイス』は実はそこがミソなんだ、という風に言いました。で、その『大草原の小さな家』もU-NEXTには入っているそうなので。これも気楽に観るにはよろしいんじゃないでしょうか。だから『ドント・ブリーズ』『最高の家族の見つけかた』『大草原の小さな家』。以上3本、こんな感じでどうでしょうか。

 

熊崎風斗アナ:
これら3本、ぜひみなさん、ご覧ください。

宇多丸:
ディレクターの箕和田くんはもうU-NEXT漬けで大変らしいですよ。「いやー、昨日も『○○』観ましたよ」「昨日も『△△』観ましたよ」って。「お前、それ何回観てるんだよ?」っていうやつをね。何回も観ていますっていう(笑)。 

そして、今週金曜夜6時半からのムービーウォッチメン、課題作は『クレイジー・リッチ!』です。

熊崎風斗アナ:
以上、「UTAMARU-NEXT」のコーナーでした!

 

■宇多丸推薦! 『クワイエット・プレイス』の次にU-NEXTで観るべき映画

  • 『ドント・ブリーズ』(フェデ・アルバレス監督/2016年)
  • 『最高の家族の見つけた方』(ジョン・クラシンスキー監督/2016年)
  • 『大草原の小さな家』(マイケル・ランドン監督他/1974年)

 

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